温森おかゆの雑文倉庫

主にTRPGについての個人的集積。

2023/11/5コンベンション感想:異界戦記カオスフレア【聖戦士ふたたび】

 異界戦記カオスフレア……世界観がごちゃまぜすぎて今回は説明もできそうにないのだが、剣と魔法の中世ヨーロッパな世界だったりそれはそれとして竜がいたり織田信長武田信玄がいたり、視聴覚室によく見るような投影機が導入されていたり近代的兵器を使う大企業が存在していたりするらしい……。
 さすがにそこまで「なんでもあり」だと説明が難しいので勘弁してほしい。

 回復アイテムが食べ物だったりするところは好きだ。

 

 このシステムの独特なところと言えば「フレア」だろう。トランプのカードであらわされる、世界を循環するなんかエネルギーみたいな……なにかであり、カオスフレアと呼ばれるヒーローであるPCたちはこのフレアというエネルギーを使って戦う。
 これによって達成値を上昇させることができる、一種のリソースである。
 ゲームの世界観からの説明はこの辺りにしておいて、「フレア」はシステム上はGMやPLの良いロールプレイに対する「おひねり」としての用途もある。
 いいロールプレイだった、面白いことを言ってた、そんなときに手持ちの「フレア(トランプカード)」のなかからどんどん相手に送ることができる。
 沢山持っていてもシーン終了時に所持上限まで減らさなければならないので、とにかくそのぶん沢山相手に供給して循環させていくことが重要となってくるため、セッション中これがどんどんと飛び交うことになる。これがお互い楽しい「シャブい」ゲームである。セッション中はこのフレアを得るためにPLがNPCを生やしたり、カッコいいセリフが繰り返されたりする。

 

 今回のカオスフレアだが、初プレイだったこともあって、ギリギリ地蔵にはならずに済んだものの、ルール把握とキャラクターシートの把握に手間取りすぎてフレアを投げることを忘れたり、ロールプレイがぎこちなくなっていたり、あまり満足に動けなかったという実感はある。本気ならもっとふざけてフレア荒稼ぎしたのに……! みたいなのはある。いや勿論、空気は読む。

 

PC1:アルフレッド・アーベントロート PL:おかゆ

 超分かりやすい自滅高火力アタッカーだったのに、PLの理解力が足りないせいでヘタレアタッカーになってしまったサンプルキャラクター「界渡りの戦士」。自分のソフィア(トランプのスート)に対応するトランプ(フレア)であれば何枚でも使えるというぶっ壊れ特技を持っていたのに、PLの脳みそがまだ真面目で「いやそうはならんやろ」と思っていたせいで本気を出せなかった、最後まで色んな意味で可哀想なおじさんであった。なっとるやろがい!
 ハンドアウトにはガッツリ学生と書いてあったが、ばかやろう最近アツいのは異世界転生おじさんだろ!!! というわけで31歳おじさんが異世界転生。カオスフレアのめちゃくちゃさに慣れていればオープニングでパンをくわえたトラックと衝突させて異世界転生させたのに。そんなことは置いておいて異世界に召喚され、その拍子に姫様が身投げしているところを助け、いつのまにか「スゴい剣」まで持っていたのでその力で頑張らせてもらった。しかしセッション中、ほとんど他の人に助けてもらって守ってもらってトドメだけチクリさせてもらったので、MVPは他のPCたちだった。

 ……ので、最後はラスボスにとどめを刺して自分もHP0になり、ふらりと落下するところをPC2の神官に着地任せてお姫様抱っこしてもらいました。最後の最後で絵面をひどくしてしまった気がする。

 

PC2:クレイル・ガードナー

 迫りくる邪竜によって国が滅亡寸前という折、はかなんで……というよりは「言い伝えで国に危機が迫った時、身投げすれば異世界から勇者が召喚されるよ☆」という言葉を鵜呑みにして身を投げた姫様……の神官。
 クール美女だが小言がめちゃ多いタイプとお見受けする。終始クールに雑魚を掃討し、PC1を助け、最後の最後にPC1に復活スキルを掛けながら落下する体を横抱きに受け止めるという、肉体派なところも見せつけた。カーッコイーーーーッッ!!!!

 

PC3:ブラスター

 滅茶苦茶つよい竜。タンカー兼カウンターとして破竹の勢いを見せた。攻撃が当たらないしカウンターがいたい。おかげで自滅以外でPC1がダメージを受けたことは無かった。文句なしで今回のMVPだろう。
 ラスボスとゴジラVSコングばりの肉弾戦を繰り広げていたが、中盤でラスボスに「つよい かてない」と意気消沈していたところを、PC1に「『大きなカブ』の話を知っているか!?」(誰も知らない)と諭され(勢いで誤魔化され)最後まで戦い抜いた。
 後世、その国には記念碑に「おおきなかぶ」の話が刻まれ、子供たちに伝えられたという……。
 終始面白いことを言って場を盛り上げたプレイヤー。流石カオスフレアに慣れている人は違うぜ。

 

PC4:ヘイブン

 しゅごい近代的な兵器を用いるクールな戦士。姫とPC1の関係がなかなか進展しないで周囲がやきもきしているのを尻目にちびちびやってたクールな人。
 ラスボスの力でゾンビとなってしまった仲間たちを介錯し、「いつか土産話でももってくよ」と墓前で呟いた姿はおじさんよりハードボイルドでした。
 近代的兵器を扱う立場から、突然剣と魔法の世界に転生してきたPC1の気持ちは理解できるのか、激励しつつ世界に関しての説明をPC2と共にしてくれた。
 戦闘では相手の達成値を下げる妨害型として影から支えてくれる。手りゅう弾がゾンビにきかなかったのは……いやな事件だったね。