温森おかゆの雑文倉庫

主にTRPGについての個人的集積。

アイデアがひらめきやすい場所「4B」

 私は、気が向くとシナリオを量産し始める。しかし、いくら気が向いているからといって、やはりどこかで行き詰まることも、やり直しになってモチベーションが下がり、遅々として作業が進まなくなってしまうこともある。
 そういうとき、コンピューターの前で鎮座して、煩悶しているだけでは、いい考えはなかなか浮かばないものだ。

 

 実は、アイデアが浮かびやすい場所というのはある程度決まっているそうだ。
 昔から「作文三上(さくぶんさんじょう)」という言葉があって、文章を練る(考え事をする)のに、適した場所が示されている。この「三上」というのは、馬上(馬に乗っているとき)、枕(ちん)上(寝床に入っているとき)、厠(し)上(便所にいるとき)をまとめたものを言う。

 

 現代では「作文三上」と似た言葉で、「創造性の4B」がある。これもアイデアが生まれやすい場所のことを指していて、それぞれ

●Bathroom(入浴中、トイレ)

●Bus(移動中)

●Bed(睡眠中)

●Bar(飲酒中)

をまとめて「4B」というのだ。

 これらの場所の共通点として、「リラックスできる場所」という条件が挙げられる。
 要するに、人はぐるぐる根を詰めて考えるよりも、とりあえず歩き回ってみたり、ドライブに行ってみたり、一旦作業を切り上げて休憩を入れ、入浴や仮眠をとるなどした方が頭を切り替えやすく、良いアイデアが浮かびやすいということである。
「根を詰めすぎてはいけないよ」と、頑張りすぎないで肩の力を抜くように忠告する言葉があるが、人は真剣になりすぎるとうっかりムダな体力をすり減らし、余計に効率を落としてしまうことがあるからかもしれない。

 

 30分以上進まない作業に行き詰まって、新しいアイデアが欲しくなった時、読者諸氏も、この「4B」を思い出し、ダメでもともとで試してみて頂きたい。
 私も不思議なことに、シナリオのアイデアなどはコンピューターの前よりも、移動中や入浴中によく浮かぶ。