温森おかゆの雑文倉庫

主にTRPGについての個人的集積。

“テイカー”はTRPGプレイヤーには向かない

 読者諸氏でもどこかで見たことはあるかもしれないが、この世界の人間は主に分類して3種類の人間がいるとされている、という話で、それに「ギヴァー」「テイカー」「マッチャー」という分類名がある。簡単に言うと、

  1.  ギヴァーは他者に利益を与える人
  2.  イカは他者の利益、時間、知識、金銭などを奪う人
  3.  マッチャーは自らの利益を守るが、与えられた利益は返す人のこと

を言うそうだ。

 まあ今回は小難しい心理学の話をするつもりはないので、人間の性質としてそういったものがある、ということだけ知って頂ければよい。
 因みに、今回は「こうした人とTRPG含むコミュニケーションの場で関わらないように」といった啓発になるため、少々辛口になる。異論は認めるが全く譲る気はないので、受け入れがたいと感じた方は今のうちにそっとブラウザバックをお勧めする。

 

 私はオンラインセッションをする上で、テイカーに分類されるような性質の人間と関わったが、テイカーははっきり言うとTRPGにはとてもではないが向かない性質である。その理由については、テイカーの特徴から見れば一目瞭然だ。

◆テイカーがTRPGに向かない理由:テイカーの特徴

 テイカーとは、自己中心的で、出来るだけ多くの利益を自分のために奪おうとする性質の人間である。そう言った性質を持つ人間はある程度の割合で存在し、彼らの特徴はある程度決まっている。テイカーが陥りがちなマインドセットから生み出される言動で判断がつく、ということだ。実はこの「特徴」が、私が「テイカーはTRPGに向かない」と言った大きな原因である。

〇テイカーの特徴

  1. 自己中心的
  2. 上手く行っていないときに、自分のプライドやメンツを守る傾向にある
  3. 他者より自分が優れていると示そうとするマウント(レック)が多い
  4. 自分を助けてくれそうな人間に取り入る
  5. 主語に「私」が多い。
  6. 面倒なことは人に押し付ける
  7. 大したことでもないことで恩着せがましい

 以上がテイカーが見せる特徴である。要するに職場で、部下ばかりいじめてその功績を平気な顔で自分のものにする上司や、妙に胡散臭い人間を思い浮かべて頂ければ大体当たりであろう。

 そしてこれらの特徴を持っている人物が、TRPGに向かないと言ったわけは、これで大体の方が理解できたはずである。

 自己中心的で自分のプライドを守ることに必死になるあまり、体裁が悪くなったら人の忠告を聞き入れず、他者より自分が優れていると言いたげに自慢話ばかりする、楽しくゲームをするための手間すら惜しみ始めるし、他者に責任を押し付けることまでやる。
 そんな人間がTRPGというゲームで人と仲良くなれるわけもなく、だんだんと人が離れていき、孤独になり、自分の反省点にも気づかないまま他人のせいにしていつまでもその場で負のスパイラルを生み出す。

 こういった人はTRPGという、対等な人のコミュニケーションに向かないということは誰しも一目瞭然であろう。

 自分がそう言った態度を見せないようにしつつ、他者の態度でも、テイカーと思われる人にはなるべく近づかないように留意することをお勧めする。
 テイカーは上記のような性格のため、同じテイカー同士でつるむと相性が非常に悪い。そのため、迷惑なことに彼らは得てして、話が通じて常識的で、人の言動に寛容な優しい人に限って狙う。その方がずっと自分に都合がいいからである。優しい人はテイカーの尊厳を簡単に認めてくれるし、ある程度の寛容さで身勝手を許容してくれるからだ。

 テイカーにはいっそ嫌われてしまった方が得だ。今回は少々辛辣に説明したが、くれぐれも読者諸氏には、TRPGの場でコミュニケーションが取れない相手と関わらないように注意していただきたい。