温森おかゆの雑文倉庫

主にTRPGについての個人的集積。

TRPG初心者向け:無料で遊べるTRPGまとめ

 今回はTRPG初心者さん向けに、無料でできるTRPGシステムを、「無料のスタートセットがダウンロードできるもの」から「作者などにより現在無料公開になっているもの」までをまとめて、軽く読者諸氏にご紹介させていただこうと思っている。

 

 ここで紹介するのは「TRPG初心者にもやりやすいルールの理解しやすさと、オンラインセッションの立卓率、本格的にルールブックを購入して始める際の初期費用の予算は3000円までを基本条件とした」ピックアップに限る。
 諸氏がTRPGを選ぶ際の目安となるように、ここでは「オンラインセッションの立卓数、ルールの簡単さ」をそれぞれ五つ星で主観的に評価を付けている。異論は認めるのであしからず。

◆新クトゥルフ神話TRPG

定価:6、400円(本体:5、900円+税)

立卓数:★★★★☆

カンタンさ:★☆☆☆☆

 日本では言わずと知れたクトゥルフ神話TRPG。リプレイ動画が多いことでも知られ、そのルールの重さに反して愛好家は多い。
 TRPGはとりあえずクトゥルフ神話から、とお思いの諸氏もいらっしゃるだろう。
 なので、ルールブックを購入する際の初期費用はご覧の通り嵩んでしまうものの、紹介の最初に入れさせていただいている。
 実はクトゥルフ神話TRPG7版に関しては公式サイトのダウンロードページからクイックスタート・ルールがダウンロードでき、ルールブックを買わなくても、最も多くプレイされたというあの伝説のシナリオ、「悪霊の家」をプレイすることができるのである。
 とにかくCoCのルールブックを購入する資金にはいまだ恵まれないが、一度プレイしてみたいと思った方は、こちらのクトゥルフ神話TRPG7版のクイックスタート・ルールから始めてみて、あらかた雰囲気を掴んでから購入を検討してからでも遅くはないと思われる。

クイックスタート・ルールは以下から「ダウンロード」ページ→「その他」でダウンロード可能だ。

product.kadokawa.co.jp

 

◆エモクロアTRPG

定価:0円

立卓数:★★★☆☆

カンタンさ:★★★★☆
(公式ページにルールブックあり)

 金銭は1円もかけられないが、TRPGがやりたいという方にはこちらがおすすめで、素晴らしいことに公式ページにルールが全てあるため、それだけで本格的に始めてしまうこともできる。
 舞台は現代日本。人の感情に影響を及ぼす力を持つ怪異“エモクロア”と共鳴した一般人“共鳴者”となって、シナリオでは黒幕であったり、また人間に友好的な存在で会ったりと多種多様な怪異との関係を描き出すTRPGだ。
 以下のページからルールブックを参照することができる。また、エモクロアTRPGはネット上で調べれば、簡潔にルールを紹介しているページも多いため、初心者にもとっつきやすいだろう。

emoklore.dicetous.com

 

アリアンロッドRPG2E

定価:902円(本体:820円+税)
※一冊の値段であり、ルールブック1、2を購入して合計2、000円ほどかかると思われる。

立卓数:★★★☆☆

カンタンさ:★★★☆☆

 せっかくだし、剣と魔法のファンタジーな冒険をしてみたい! と思った方にはこちらのアリアンロッドRPGをおすすめしておきたい。
 もちろんこちらも、公式ページに無料のスタートセットが配布されており、無料で遊ぶことができる。
 ルールは比較的簡単でビルド幅も広く、さながらMMO(インターネットオンラインゲーム)のようなライトなファンタジー世界観を冒険することができる。
 また、特筆すべきはこのTRPGの初心者に対する対応が非常に丁寧であることだ。初めてTRPGのプレイヤーをするという方には、まずこちらの公式ページにあるスタートセットからダウンロードできる「プレイヤーブック」を読んでいただくことをお勧めしたい。これにはTRPGで楽しく遊ぶことができるコツが、簡潔に易しくまとめられている。
 この丁寧さは他にはなかなかないものだろう。
 公式ページは以下。少々見えにくいが、恐らくサイト上部に「スタートセット」「ダウンロードコンテンツ」の二種があるはずなので、そちらをご覧いただきたい。

www.fear.co.jp

 

◆デッドラインヒーローズRPG

定価:1、760円(1、600円+税)

立卓数:★☆☆☆☆

カンタンさ:★★★★☆

 作品で例えるところのアメリカンコミックや、魔法少女仮面ライダーなど、がっつりヒーローを演出したい、ヒロイックな物語に没頭してみたいという願望をかなえるなら、こちらをおすすめしたい。
 ルールもカンタンでやりやすく、“クエリー”という、ヒーローとしてのありかたなどを「問いかけ」の形で演出するイベントや、好きなようにシナリオの演出ができる“リマーク”というシステムがあるため、ヒーローとして葛藤するシーンや、敵の前での変身シーンなど、多種多様なロールプレイも楽しめるところが魅力だ。
 もちろん、以下の公式ダウンロードページに無料で遊べる「体験セット」があるため、公式が配布しているシナリオを遊ぶことができる。

fujimi-trpg-online.jp

 

◆アンサング・デュエット

定価:1、980円(1、800+税)

立卓率:★☆☆☆☆

カンタンさ:★★★★★

 悲しいことに、ルールブックに友達はついてこない。どんなに良いシナリオも、遊ぶ相手を確保しなければ遊べないものである。
 では最初からソロか1on1の形式でプレイするシステムを遊んでしまえば解決だ。いざ人を誘ってやろうというときにも、プレイ人数が少ない分、人を集める苦労は少なくて済む。立卓率がムダに低いのは、これはそもそも「うちよそ」という、キャラクター同士の親密な関係のロールプレイを楽しむことを肯定するシステムなので、オンラインで不特定多数を対象に募集をかけるのには向いていないからである。要するにある程度仲良くなった相手に回すのに適している。

 たまにはプレイヤーキャラクター同士の仲のいい恋人とか、親友の関係を描きたいのなら、このシステムはひとつの最適解を提示してくれるかもしれない。

 公式サイトの「サポートページ」に飛べば、2ページで分かるルールサマリーが公開されている。また、シナリオ投稿サイト「TALTO」で「アンサング・デュエット」に掲載されているソロ用シナリオ「郷愁の都、幻のあなた」が遊べる。こちらはルールブックなしで、ルールを覚えながらゲームを体験できる形式になっているので、ぜひ一度ご体験頂きたい。

fujimi-trpg-online.jp

↓↓↓TALTO「郷愁の都、幻のあなた」シナリオ

https://talto.cc/projects/30HiRrn2YGg7a7olwElSY

◆ケダモノオペラ

定価:3、300円(3、000+税)

立卓数:★★★☆☆

カンタンさ:★★★☆☆

 ロールプレイをめいっぱい楽しみたいという方には、ナラティブ系と呼ばれるTRPGシステムがおすすめだ。
(Narrative:ナラティブ…「物語」「話術」「語り」と言った意味を持つ言葉)
 ロールプレイに慣れていてウィットに富んだ表現をする自信があれば、十分に楽しめることだろう。ただし、ナラティブ系に至っては、シーンの目的や達成方法は基本的にプレイヤーの想像力に任されていることが多いため、やはりTRPG初心者向きかと言うとそうではない。このTRPGに関しては少々ダークファンタジーの要素もあるので、あまり物悲しい雰囲気が好きではない人にも強くおすすめできないかもしれない。
 ロールプレイが得意で、他の人との対話や相談なども密にできる方におすすめだ。
 公式サイトに無料体験ルールがあるため、無料で遊べる。

operarpg.jp

 

 ここまで、数個のTRPGをご紹介させていただいたが、私が紹介したもののほかにも、無料で遊べるTRPGはまだまだある。以下に二つほど、遊びやすいTRPGを紹介しているページのURLを掲載させていただく。
 私が紹介した内容が物足りなければ、以下のページや、ご自身で検索していただければ、まだまだほかにも素晴らしいTRPGに巡り合えることと思う。

 読者諸氏の今後の快いTRPGライフを願って、終わりとさせていただく。

trpg-start.com

 

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