温森おかゆの雑文倉庫

主にTRPGについての個人的集積。

GMは神にあらず、PLは客にあらず

 TRPGとは、卓に座る全員で作っていく物語である。

 であるからして、卓に参加するプレイヤーはGMもPLもすべからく同等の存在で、各自GMという役割を、PLという役割をプレイするものだという観念は私の中にある。

 そのため、

GM、PLが敵に見え始めたら一旦TRPGをやめた方が良い」と思っている。
 それから、GM各位には「GMはPLに奉仕するもの」という気持ちでやらないことをおすすめしておく。
 どちらにせよ、GMにしろPLにしろ相手が一緒に遊ぶうえでの「仲間」であることを忘れてはならないということである。

 これを忘れるとよくやりがちな失敗は大抵の場合、卓の雰囲気を著しく破壊するものばかりだ。
 長々と語りすぎてしまう吟遊詩人化、GMの独占、マンチキン……エトセトラ、エトセトラ。
 相手が自分に奉仕してくれることを期待するべきではないし、逆に、自分が相手に奉仕しすぎる義務もない。

 つまりは「一緒に楽しみましょう」と言う気持ちをもって臨むことがもっとも望ましい(少なくとも初対面やそれに近しい関係の相手には)と言える。

 GMは神ではない。PLはお客様ではない。

 要するにどちらも同等の存在と言いたいわけだ。GMは万能でもなければ全知全能でもなく、PLは与えられる権利が少ない。だがどちらが上ということも、下ということもない。
 GMはあまりPLに理不尽では良くない。PLはGMが眉をひそめた時、多少の譲歩は覚悟する必要もある。

 何だろうと、ともに遊ぶゲームである以上は、相手に対する多少の尊重を忘れていてはできないのである。屈伸煽りしたくなる時でもぐっと我慢することが、このゲームを遊ぶうえでのコツだ。