温森おかゆの雑文倉庫

主にTRPGについての個人的集積。

TRPG初心者が、セッションでできること

 TRPGにはクトゥルフ神話TRPGダブルクロスと言ったシステムは数あれど、どこでも同じくして熟練者がシステム初心者に対しての対応に苦心するのはままあることなのだろう。

 初心者に対しては非常に優しくするというのはあらゆる趣味におけるコミュニティでは不文律である。なんせ熟練者ばかり態度が大きくて初心者が萎縮して出ていくようなコミュニティ形成をしていれば、その先に運命づけられるのは衰退だからだ。
 特に人数を必要とするテーブルトークRPGなんか言うゲームでは声の大きな古参ほど厄介なものは無い。

 と、言うわけで、熟練者が初心者に相応しい対応をするのはある程度当然のことだ。
 が、私は初心者にも初心者なりに、熟練者の方から教えやすい、やりやすい方に持っていける方法はあると思う。ここからは私がとあるシステムを完全に初心者の段階で始める際に、実際に行った工夫について実例交じりにまとめておくことにする。

 いつぞや、ダブルクロスのルルブを適当に仕入れて適当に読んだ後、衝動的にオンラインセッションの卓に頭突っ込んだのだが、あのゲーム複雑すぎて、ルールブックをざっと読んだところで右も左も分からない初心者には特に動きづらいゲームだと感じた。で、あるならばと私も身の振り方を自分なりに慎重に考えた。
 それでは、以下に一つずつ説明させていただく。

理解とまではいかなくてもルールブックは一通り目を通しておくこと

 そして、出来ればセッション開始前に片付けられる疑問点は片付けられているのがいい。

 

質問は迷わないこと

 分からないことがあれば質問するに限る。分からないまま進めても結局スムーズには行かない。

 

不完全燃焼は覚悟すること

 初心者が最初の卓で上手く動ける事などほとんどありえない。欲求抑えめくらいの方が思ったより良かったなと思いやすいので多少は色々諦める。

 

キャラシをしっかりと確認しておくこと

 せめて自分のキャラクターだけはちゃんと動かせるようにしっかりと確認しておくこと。

 

無理はしないこと

 頼るべきところは経験者に頼ること。拝んでおこう。

 

甘えること

甘えられるところは甘えておくこと。「ありがとうございます!」はお忘れなく。

 

 私は自分が初心者だと完全に完璧に自覚していたので、その時独特の動き方をしていた。

 まず卓に入る前にGMに所持ルルブと塵ほどもルール分かってないこととサンプルキャラを使いたい旨を伝えて入っていいか聞いた。OKを貰ったのでサクッと入った。
 それでもってもちろんフルスクラッチなんか出来るわけがないので、サンプルをもらって、それに合わせて初キャラ作った。作ったと言うより作っていただいた。
 火力なんて初心のうちで出せるわけがないので、大事なダメージリソースに手を出すのは少し気が引ける。支援型がいいと希望を伝えたら、しっかり作ってくださった。しかも初心者に動かしやすいものを。プロだなと思った。
 自分でも怠惰にも程があるとは思うが。開催まで間がなかったためと、あと最初に使うのはどっかから拾ってきたサンプルと相場を決めていたので。コンボなんか組んでたら脳みそが煮えていたところだ。
 インストラクションもしてくださったので、始まるまでにルルブの内容は一応1,2まで目を通しておいて(上級?知らない子ですね)ある程度質問を纏めてあった。
 それでもセッション中は質問だらけになったものの、幾分、たぶん、スムーズに事が運んだのではないかと思う。質問する分ロールプレイはだいぶ控えたので。

 ちょっとやりすぎくらいの初心者ムーブだが、複雑なダブルクロスのシステムに右も左も分からず入った初心者にしては、それほど悪くなかったのではないかと思う。セッション終了時間を見て。
 おそらくざっと予想してあそこまで入念な初心者ムーブしてなかったら短くても1時間ほど過ぎていたかも知らん。
 それまでの質問をしないまま臨んでいたら超過時間は1時間ほどでは済まなかっただろう。

 その他にも、質問すれば丁寧に答えてくださった同卓者の方、コンボのダイスコマンドを書き出して下さった経験者の方の手助け無しにはなかった卓で、私にとっては奇跡的にとてもやりやすい卓だったことも大きい。

 

 なぜ初心者側がそう言った配慮をしなければならないのか?と思う方もいるだろうが、要は「やりやすいに越したことは無い」と言うだけの話だ。
 1から10まで質問することは悪いことではないが、どうしても時間がかかる。そしてGMの体力も有限である。パキパキ教えてもらえるうちに、優先して教えてもらうべきことに絞ってしまった方がお互いやりやすいし、間違いもない。質問するのなら、プリプレイかインストラクションの段階が一番いいという話である。セッションをやりながらだと、ゲームの処理も請け負っているGMはちと辛いこともあるかもしれないだろう。