温森おかゆの雑文倉庫

主にTRPGについての個人的集積。

敵を褒めるロールプレイ

 私はよく敵を褒める。

 褒められる相手と言うか、褒めたことを認識して理解できて、恥じらったり突き返したりする相手ならだ。それから、キャラクターとして敵との因縁を考えて、不自然でない場合。
 さすがにミ=ゴさんやショゴスさんは褒めるどころではない。かんべん願いたい。ニャルラトホテプさんはときどき言葉は通じるが、往々にして話は通じないタイプなのでこれもかんべん願いたい。

 実は「褒める」という行為は、ロールプレイとしてはチョー軽率に自分のキャラにアドバンテージを与える行為の一つであると思っている。

 相手を褒めるだけで余裕があるように見せることができるし(じっさい余裕があるかどうかは別問題として)、褒めた相手に勝つことで、アドバンテージを与えた相手のさらに上のステージに立つことができる。

 ……善行に対して打算的だとか、言ってはいけない

 実際、相手をけなすというロールプレイだって使いようによってはサマになるが、下手をうつと三枚目か噛ませ犬のようになってしまう危険性もはらんでいる。

 傍から見れば三枚目だなぁ……と思うようなロールプレイも、リプレイなどで見かけることがある。
 これを、敵をあえて褒めるという行動にすることにより、互いに能力を認め合った強者同士の戦場を演出することができるし、ロールプレイ越しにGMの気分を上げる効果も見込めるかもしれない。こっちのほうが必要な打算だ。

 褒めるという行為も扱いを誤ればただの博愛主義者なので、キャラクター性と相談といったところだが。
 上手く取り入れれば、ロールプレイの幅も広がると思われる。